AppleのMacを購入せずにLinuxなどのOSでSafariブラウザを直接使用する公式な方法は**ありません**。SafariはAppleのmacOSおよびiOS専用に開発されているためです。
しかし、ウェブ開発のテストなどの目的で、間接的にSafariを利用する方法がいくつか存在します。
### クラウドブラウザサービスを利用する
最も現実的で簡単な方法は、クラウドベースのブラウザテストサービスを利用することです。これらのサービスは、リモートのMac実機や仮想マシン上で動作するSafariに、お使いのブラウザ経由でアクセスさせてくれます。
* **主なサービス:**
* **BrowserStack**
* **LambdaTest**
* **Sauce Labs**
* **メリット:**
* 💻 インストールや複雑な設定が不要。
* ⚖️ 合法的に利用できる。
* 最新版を含む様々なバージョンのSafariを試せる。
* **デメリット:**
* 多くは有料サービスです(無料トライアルが提供されている場合もあります)。
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### WebKitベースの他のブラウザを利用する
Safariの根幹をなすレンダリングエンジンは「**WebKit**」です。もしウェブサイトの表示互換性を確認したいだけであれば、同じWebKitエンジンを搭載したLinux向けのブラウザを試すという選択肢もあります。
* **代表的なブラウザ:**
* **GNOME Web (Epiphany)**: GNOMEデスクトップ環境の標準ブラウザ。
* **Konqueror**: KDEデスクトップ環境のブラウザ(レンダリングエンジンをWebKitに切り替え可能)。
* **注意点:**
* これらはあくまでSafariとは別のブラウザです。そのため、iCloud連携やApple PayといったSafari独自の機能は利用できません。
* 表示が完全にSafariと同一である保証はありません。
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### その他の非推奨な方法
* **仮想マシン:** Linux上に仮想マシンを作成してmacOSをインストールする方法も技術的には考えられますが、Appleのソフトウェアライセンス契約では、**Apple製ハードウェア以外でmacOSを仮想化することは許可されていません**。
* **Wine:** かつては互換レイヤーのWineを使って古いWindows版Safariを動かせた時代もありましたが、Windows版のSafariは2012年を最後に開発が終了しています。セキュリティ的にも非常に危険で、現代のウェブサイトはほぼ正しく表示できないため、**この方法は現在では全く実用的ではありません**。