BT 『スミソニアン事件』より

「博物館は学術機関ですから、歴史を正しく伝えなくてはいけません。

それがたとえ自国の恥部に触れるものであっても、目を背けたり、美化したりしてはいけません。

むしろ、自国の恥部や暗部だからこそ、それを正しく見つめることで教訓にできるのです。それが博物館の役割です。

非営利である博物館の運営は、国や自治体に頼らざるを得ない以上、為政者による歴史修正の圧力は常に存在します。これに抵抗することこそが、博物館の学芸員に課せられる重大な役割です。ハーウィット館長は、その意味では実に素晴らしい人物だったのです。

残念ながら、日本ではそうしたことを正面から見つめる勇気のある人が、ほとんどいません。

博物館に置かれた飛行機を過剰なまでに美化して語ろうとする人は多いのですが、その「失敗」について語れる人がいないのです。

これはやはり、文化の敗北だろうと思います。」

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