★TV放送版「羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来」 感想
前からお名前を聞いていたり人に勧めていただいたことがあり、気になっていた超有名作品!!
配信終了前のウォチパということで喜び勇んで参加させていただきました!
評判に違わぬ面白さで超良かったです~!!!
ざっくり感想
・背景美術が良すぎる
(おそらくデジタル塗りなのにアナログ塗り的な温かみのある色味で最高、自然が綺麗すぎる、ジブリ感ある、資料集とか画集ください!!)
・アニメーションが良すぎる
(ものすごくぬるぬる動く、気持ちのいい動き、アクションシーン最高)
・キャラデザインが良い
(アニメで動かすのを前提に極力無駄を省きつつめちゃくちゃ可愛い絵柄で最高! アニメ好きにもアニメあまり見ない層にも受ける絵柄に見えます!! 獣や人外系のキャラもしっかりキャラの個性が生きたキャラデザインされてて最高)
・キャラクターが良い
(キャラデザが良いのもそうなんですけど皆に個性や考えがあってそのキャラの人生があるっぽい描写が上手いな~と思います そのキャラの個性の出し方もさりげなくて良い 何回も見たくなるやつ)
・ストーリーが良い
(ハートフルストーリー過ぎる…泣ける…非常に王道かつテーマも良きものだと思います…ギャグの入れ方も小気味良い…)
・生活感のある描写が良い
(アニメの動きのきめ細やかさや、細かい描写の入れ方から、非常に地に足の付いた「キャラが生きている」感覚のあるアニメになっていると思います)
ここまでは多分皆感じている感想な気がします! 良いよね!!
ここからは個人的な感想(ネタバレ)になります~
個人的にめちゃくちゃ悪役のことを「好きだ…」ってなっちゃう気質でして、フーシーが後半どんどん言動が過激になっていくのが…その…(スゥー…)良かったですね…。
とはいえ、フーシーも(ポジション的に「悪役」ではありましたが)「悪人」ではなかったですね…。
フーシーが悪いやつだったのか気にしているシャオヘイ(子供なのでまだ悪行をする人が悪人という訳ではないという切り分けが出来ていなさそう)に対して、ムゲンが優しい答えを返してあげてるのが非常に印象的でした…。
悪人が出てこないアニメだ…。
途中、フーシーがシャオヘイの「力」が必要だ、と言い出し、シャオヘイが自分に共感しないと分かった時点で力を奪い取ろうとするシーンでずっとロジュが「やめろ!! 俺が説得する!!」みたいなことを必死で叫んでいたのが本当に良かったです…。
悪役キャラには制作陣が何を「悪」だと思っているかという輪郭線が見えると勝手に思っているんですが、シャオヘイみたいな子供に危害を加えたり騙したりする行為は明確に「悪」として描かれているなあと感じたシーンでした
ロジュあの性格(人情に厚い)だから滅茶苦茶フーシーにも肩入れしてそうに見えるのに、なあなあにせずに一線を超えそうな時はしっかり止めてくれる(止まらなかったけど…)
ロジュ良いやつ 超好き
フーシーの一団が全員過激な思想に染まってたとかでは全然なくって、なのでこのお話は単純な勧善懲悪では全くなくて…
彼らは彼らで人間への被害者感情を共有しながらも今まで平和に仲良くやってたけど、計画を実行できそうなピースが揃ってしまってああなってしまったんだろうな…感が切ない
誰推し? って聞かれたら多分ロジュ推しと答えてしまうかもしれない…わからない…わたしはロジュの事を知らなさすぎる…でも好きなんだよこういう「いいやつ」キャラ…
お話のテーマやフーシーの過去や、「妖精」という存在が自然の擬人化みたいな存在である所から、「人間と環境破壊」というテーマがチラつくお話ではありますが、どちらかというと私はこの作品を「共存の大切さ」というお話として受け止めました
途中出て来る「館」の妖精さんたちも、別に全員が全員人間が好き! というわけではなく、人間が嫌いな人も居る、でも「共存」している、という話しぶりが非常に良かったです
(自分の住んでた洞窟を有料の観光地にされてもそれを笑い話にできるおじいちゃん、強すぎ)
館に一回住んでみて嫌だったら出て行けばいいんだよ! と選択肢を残してシャオヘイの自主的行動に任せてみるところも素敵
自主的行動に任せると言えば、ムゲンさんが好感度最低値の所から信頼をコツコツ積み重ねてシャオヘイに好かれるまでの描写も非常に丁寧で良かったです
ネコチャンをちゃんと放置して自主性に任せるムゲンさん
シャオヘイからムゲンへの好感度の上がり方の描写も丁寧だし(宿でのやり取り良かった…)シャオヘイから人間への好感度が上がる描写も良かった(人間嫌い嫌いって言ってたけど女の子を助けて女の子にお礼を言われるやつ)
目に見えて変化が見える描写が上手い
最後泣いちゃった 一緒にいたいよねぇ…
ちょっと話が戻るんですが、意見が違ったりすることもあるし嫌いな相手とかも人間であればどうしてもできてしまうけど、だからといって相手を滅ぼそうとしないこと、なんとかうまい事距離を取ったりして共存することって大事ですねって思います
(まあ人間同士の場合滅ぼそうとも思ってももちろん相手を滅ぼしたりとかはできないんですけど…)
妖精さんたちは人間との共存関係に足る信頼関係を長年の時をかけて築いてきましたが、フーシーの行いで一瞬でそれが壊れてしまった…っていうセリフがポロっと出てきたのが印象的でした
妖精さんはどちらかというと人間の開発によって住処を奪われた被害者として描かれていますが、かといって弱者かと言われると、超人的な能力が使えますし、その気になって束になれば人間を滅ぼすなど容易い存在に見えるんですよね、おそらく
そんな存在がもし仮に「お前らを滅ぼしてやるぞ!!」みたいな姿勢をあからさまにしてしまえば、人間は人間で徹底的にそれに抗う姿勢になってしまったりして、血みどろの争いになるわけで…
でも「館」の妖精さんたちはそれを選択せずに、共存・共栄を目指している…はずで
フーシーの思想(フーシーの考えていることも別に人間を皆殺しとかでは全然ない)に共感する妖精も全体から見ればごくわずかであり…
妖精さんたちの良心を感じます
自然破壊が悪であることは誰もが認めざるを得ないことだし(でも急に原始時代の生活に戻ったりはできないですよね現実的には)、人間が強者で妖精が弱者・被害者という見方をしてしまえば「やっぱ人間って悪だよねぇ!!」って結論を出すことも出来ますが
そしてそこにフーシーみたいな過去の持ち主が出て来るとどうしてもそちら側に共感意識が発生してしまう人も居ると思うんですけど、この作品はそうならないように丁寧に気を遣って作品が作られている気がしました
あと、そうは言いつつも「共存」を目指せなかったフーシーの事も「悪人」にならないようにしてあるの、誠実さがあるな、と思いました
もしもフーシーだけが愚かで悪いやつというお話だったら、そいつを袋叩き!! 妖精と人間の共存する世界から追い出せ!! 勧善懲悪!! て話になってしまいます
それも「共存」ではないでしょうから…
でも実際にはフーシーも自分の大切なものがあり、妖精の居場所を作ろうとしてくれて、慕ってくれる仲間もおり、愚かで悪い奴という描写ではなくむしろ気持ちは理解できるし良いやつだったんだろうな…って印象で、色々切なかったです
(他キャラからの評価も「悪いやつではないけど行動が極端」みたいな感じで、過度ではなく適切だし、視聴者にキャラの性質をシャオヘイと一緒に見極めさせようとしてる感じが伝わってくる)
(中国の感覚だとフーシーのキャラデザインは悪人寄りのキャラデザと見た瞬間わかると聞いたことがあるんですけど見た印象はどのくらい変わるもんなんでしょうか…、文化の違いによって想定と違う受け取り方をしてる可能性ありそうな気がするのですが、私はフーシーの外見を悪役とはあまり思わなかったので、ニュートラルな感覚でシャオヘイに感情移入しながら見ることが出来ました)
彼の最期が自死に近い形だったの、彼の心情や信条を考えると納得はするんですけどやっぱり切ないです
フーシーさんのお話ばっかりになってしまいました
ムゲンさんのお茶目可愛いとこの羅列とかもしたかったですけど見た人の心の中に私が語らなくても「ある」やつだと思うし現状でも文字数が凄いので辞めて置くことにします
ウォチパありがとうございました!