---

玲奈は仕事の息抜きに何気なくスマホをいじっていた。SNSの通知がひと段落つき、ふと画面を上にスクロールしていると、見知らぬ広告が目に入った。普段はスルーするのに、そのときはなぜか無意識に指先が触れてしまう。開かれた先はアダルトサイト――しかも、かなり過激な動画サムネイルが並んでいるページだった。

「うわ……な、なにこれ……っ」

玲奈は動揺しながらも、すぐ閉じればいいものを、視線が止まらない。画面には、“アナルセックス特集”と大きく書かれている。普段なら絶対に見ないジャンルだ。グロテスクというより嫌悪感すら抱くかもしれない。けれど、“何でこんなのを世の中の人は観るんだろう”と疑問が湧き、そのままつい、再生ボタンを押してしまった。

最初はただの興味本位だった。ところが再生される動画は想像をはるかに超えており、男優の硬くそそり立ったモノが、女優の後ろの穴――ケツ穴に押し込まれていくさまがドアップで映し出される。とても直視できないと思いながら、玲奈の目はしっかり画面を追っていた。

「え、なにこれ……ありえない……っ。こんなところに入るわけ……っ」

独り言が止まらない。拒絶するはずの言葉が口をついて出るのに、手はスマホを握ったまま動こうとしない。女優の苦しげな表情と、奇妙な快感に歪む声が交互に映し出される。男優は容赦なく腰を打ち付け、アナルをぐちゅぐちゅに濡らしていく。そのあまりの光景に、思わず「下品すぎる……」と眉をひそめながらも、玲奈の呼吸は早まっていた。

「や、やだ……こんなに奥まで挿して……痛そう……」

彼女のつぶやきとは裏腹に、動画の女優は苦悶と快感が入り混じった嬌声を上げている。その声に釣られるように、玲奈の身体がかすかに震え出す。意識していないのに、いつのまにか下腹部に熱が集まってきているのを感じ取った。

「……はぁ……なんか、おかしい……私……」

画面の中では、さらに激しくピストンが行われていた。アナル用のローションらしきものがたっぷり塗られて、ゴム越しに滑りを増した男優のものが深く突き刺さる。プルプルと震えながら締めつける女優のアナルがアップになり、玲奈は思わず目をそらしそうになるが、それでも「目が離せない……」という感覚が勝ってしまう。自分がこんな映像に興奮しているなんて信じたくない。でも、呼吸は荒く、胸がきゅっと締め付けられるように苦しくなっていく。

「こんなの……最低……ッ……けど……すごい……」

彼女の唇から漏れる声は、自分でも理解不能な感情の入り混じったものだ。恥ずかしさ、嫌悪、そして抑えきれない昂ぶりがごちゃまぜになっていた。動画の男優が雄叫びのような声を上げ、激しいピストンを経てそのままケツ穴に射精する瞬間、玲奈の体はビクリと反応する。スマホの画面に映る白濁液があふれる映像に、頭がクラクラしてきた。

「はぁ……信じられない……アナルに……全部……出してる……」

女優の声は絶頂に達してからも途切れることなく、最後にはアナルから勢いよく液が溢れるだけでなく、何やら潮吹きに近い噴き出しまで起こしている。カメラがそのドアップを映し続け、男優の手がさらに刺激を加えると、女優は甲高い喘ぎ声をあげてのけぞる。玲奈は自分の胸が高鳴りすぎて、息を詰まらせそうなほど興奮しているのを自覚しながら、瞬きもままならない。

「……あぁ……私……何やってんの……」

本来なら、「気持ち悪い」「絶対にありえない」そう思うはずなのに、動画を止めることができない。むしろ、そのケツ穴で潮を吹くほど絶頂を迎える女優の姿に、玲奈の意識は飲み込まれてしまっていた。

脳裏には“嫌悪”という文字が浮かぶものの、身体はうずいている。レースの下着越しに微かに感じる湿度を持て余しながら、顔を真っ赤に火照らせている自分に気づく。

「……バカみたい……こんなの、最悪……なのに……すごい……こんなの見たら……」

そこまで思ったところで、ようやく動画はフェードアウトし始める。画面にはサムネイルがいくつも並び、次の関連動画をおすすめしてくる。玲奈はようやくハッと我に返った。息を吸い込んで一気に吐き出すと、震える指で慌ててタブを閉じる。

スマホの画面が通常のブラウザに戻ったとき、彼女はどっと力が抜けたようにソファにもたれかかった。心臓はまだ早鐘を打ち、胸も下腹もじんじんと熱さを持て余している。

「……ホント、何やってんだろ……私……」

軽蔑も嫌悪も、確かに混在している。でも不思議と「もう一度だけ、あの光景を見たい」という衝動がゼロになったわけではなかった。自分がこんなものに反応してしまうなんて、想像もしなかった。頭が真っ白になるような戸惑いを抱えながら、玲奈はしばらく動くことができなかった。

---

まるで夢のように一瞬で過ぎ去った、アナルセックス動画との衝撃的な遭遇。いつもは冷静沈着で通している彼女の心を、何とも言えない興奮と戸惑いが揺さぶっていた。たとえ一時の出来心でも、あのとき身体がどうしようもなく反応した事実は、胸の奥に生々しく残っているのだ――。

Reply to this note

Please Login to reply.

Discussion

No replies yet.