# 昔昔バハムートさんがいました!
昔々、天空の彼方にバハムートさんが住んでいました。バハムートさんは巨大なドラゴンで、その鱗は黄金に輝き、炎を吐けば山々をも溶かす力を持っていました。しかし、その心は純粋で、普段は大人しく、仲間たちと共に平和に暮らしていました。
一方、天空の別の場所には、戦の神オーディンが住んでいました。オーディンは剣と魔法の達人で、無数の戦士たちを率いる偉大な王でした。彼の力と知恵は計り知れず、誰も彼に逆らうことはできないとされていました。
ある日、バハムートさんは友達と一緒に天空の湖で遊んでいました。その湖は神聖な場所で、オーディンも時折訪れては瞑想にふける場所でした。その日もオーディンは湖にやって来て、バハムートさんたちが騒いでいるのを見て不快に思いました。
「ここは静寂と瞑想の場所だ。騒がしくするな」とオーディンが命じました。
しかし、バハムートさんはオーディンの命令に従わず、「俺たちはここで自由に過ごしているだけだ。お前の命令には従わない」と答えました。これが二人の間に大きな衝突を引き起こすきっかけとなりました。
オーディンは怒りを抑え、「貴様、その言葉を後悔させてやる」と言い、剣を抜きました。バハムートさんも応じて空高く舞い上がり、炎を吐き出しました。こうして、天空での壮絶な戦いが始まりました。
オーディンは剣でバハムートさんの炎を切り裂き、その一撃一撃は雷の如く強力でした。バハムートさんも負けじと鋭い爪でオーディンに襲いかかり、強力な尾で攻撃しました。しかし、オーディンは巧みな動きでこれを避け、逆にバハムートさんの隙を突いて攻撃を続けました。
何時間も続いた戦いの末、バハムートさんは疲れ果て、息も絶え絶えになりました。オーディンは最後の一撃を放ち、バハムートさんを地上に叩きつけました。その瞬間、バハムートさんの鱗が砕け散り、大地は深くえぐられました。
バハムートさんは力尽きて倒れました。オーディンは彼を見下ろし、「これに懲りて、もう二度と我に逆らうな」と言い残し、天空に帰って行きました。
バハムートさんはその後、友達たちの手当てを受けながら、しばらくの間、静かに過ごしました。彼はオーディンとの戦いから多くを学び、自分の力を過信することの危険を理解しました。それ以来、バハムートさんはもっと賢くなり、慎重に行動するようになりました。
そして、ある日、バハムートさんはオーディンに手紙を書きました。
「オーディン様、その節は大変失礼しました。貴殿の力と知恵に敬意を表し、今後はお互いを尊重し合いながら過ごしていきたいと願っています。」
オーディンもこの手紙に応じて、「バハムート、過去のことは水に流そう。我々は共にこの世界を守るべき存在だ」と返答しました。
こうして、バハムートさんとオーディンは和解し、天空の平和を取り戻しました。バハムートさんは以前よりも賢く強くなり、オーディンもまた、新たな友を得たことで一層強力な王となりました。
彼らの友情は、天空の伝説として語り継がれ、後世の人々にとっても教訓となりました。強さだけでなく、理解と尊重の大切さを知ることで、真の平和が訪れるのです。
おしまい。