青空文庫新着分よりスタンリイ・G・ワインバウム「ピグマリオン眼鏡」読了。Wikipedia表記はワインボウム。夭逝したSF作家による1935年の短編。「火星のオデッセイ」が有名らしいが寡聞にして知らず。訳文にやや癖があるのは原文によるものか。バークリー僧正への言及や今で言うVR装置を示す表題など、認識論的な方向性を勝手に思い描いてしまうが、そこはタネも仕掛けもあるSFのこと、主題は全くそこではなく、モチーフとなっているギリシャ神話同様、これは淡いラブロマンスであり、正しく現代版ピュグマリオン王なのだ。
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