(1ページ目)太宰治、永井荷風、江戸川乱歩…文豪たちが聞いた「玉音放送」 | AERA dot. (アエラドット)

高見順

「警報。情報を聞こうとすると、ラジオが、正午重大発表があるという。天皇陛下御自ら御放送をなさるという。かかることは初めてだ。かつてなかったことだ。(略)『ここで天皇陛下が、朕とともに死んでくれとおっしゃったら、みんな死ぬわね』と妻が言った。私もその気持だった。ドタン場になってお言葉を賜わるくらいなら、どうしてもっと前にお言葉を下さらなかったのだろう。そうも思った。(略)十二時、時報。君ガ代奏楽。詔書の御朗読。やはり戦争終結であった。(略)──遂に敗けたのだ。戦いに破れたのだ。夏の太陽がカッカと燃えている。眼に痛い光線。烈日の下に敗戦を知らされた。蝉がしきりと鳴いている。音はそれだけだ。静かだ」(『敗戦日記』)

https://dot.asahi.com/articles/-/118160?page=1

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