巨大な篝火の置かれた赤い砂と岩の荒野、その火には人も人ならざるものも集っている...……。
炎に照らされて見えるもの。それは、……屍体? 無数の人の死骸が転がっていた。
その中央に一人の男が立っていた。男はこちらを向く。男の顔は、骸骨だった。
そして……。
〈あー〉 その顔を見て、自分は思いだした。
あの時見た、あの骸骨の顔。
そうか。あれは夢ではなかったのか。
この男の顔を自分は見ていたのだ。
いや、違う。
これは自分ではない。これは、この記憶の持ち主である自分の中のもう一人の自分が見ている光景なのだ。
もう一人の自分?……そうだ。
そういえばそんなことを誰かも言っていたような気がする。
では、今、自分の目の前にいるこの骸骨の男こそが自分の本体なのか。