『認識的不正義ハンドブック』を読み始めたが数章で挫折しそう。自分が取り上げたい話題に対する自分の解釈に「X不正義」というラベルを貼ると何だか高尚に聞こえるという遊びをやっているだけに見える。少なくとも何が「X不正義」に該当するかの一般化された判定手続きを作ることには何の興味もなさそう。
あとがきで榊原英輔が「認識的不正義という概念の長所の一つは (中略) 何が悪いかについて合意を形成しやすいことである」と言って、「たいてい何が善で何が悪であるかの合意が得られない」<大きな>問題と、認識的不正義が扱う<小さな>問題を対比している。この認知がまたびっくり。本文中に出てくる例の解釈に全然合意できないんだけど。