散歩で歩いた京都御苑の縣井(あがたのい)と山茶花。大和物語に病を癒す水と書かれた名水だったが、今は枯れ井戸。かつては井戸のそばに縣宮があって、地方官吏に任命されたいと願う人たちが井戸で身を清めてから祈願し、宮中に参内したらしい。江戸時代、この辺りは一条家の邸宅内で、明治天皇の皇后となった一条美子(昭憲皇太后)のうぶ湯に使用されたとも。ちなみに周辺に山吹が咲く井戸としても知られ、後鳥羽上皇は「蛙鳴く 県の井戸に 春暮れて 散りやしぬらむ 山吹の花」と詠んでいる。今は晩秋だから山茶花だけれど。

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