「必読書について」
あと、浅田と岡崎乾二郎の趣味の建築本が多すぎる。これは4分の1でいい。そもそも「ポストモダニズム」とは建築分野の概念であり、その多分野への導入には慎重な吟味が必要であったにも拘らず、浅田・岡崎ともその自覚が全くない。その劣化版が今の大阪万博の有り様である。
「必読書」に戻ると、驚いたのは、本と解説者の組み合わせ。とくにスガ秀美。「精神現象学」、フランクフルト学派、ポランニー、ラカン、ウォーラーステイン、挙句の果てのサイードの「オリエンタリズム」まで担当している。
広告用になされたと云ふ座談会では「このリストにある程度の本が読んでいないような者はサルである」と例によって脅しているが、そもそも解説を書いている人間が、翻訳を捲ったかもしれないが、「読んではいない」のである。
指導学生へのセクハラで解雇された渡辺直己「言葉と物」も同断である。
ついで言えば、柄谷さん、近大時代の「教え子」としてわざわざ名前を上げている市川直人。
この男は、近大の後、東京に舞い戻り、「早稲田文学」周辺を東の娘の子守りをしながらうろうろし、編集長にしてもらった挙句、ついに専任にまで上り詰めた男である。