夢日記
木造の薄暗い教室に居る。教室の中央には戸棚が一つ置いてあり、側面の細穴を覗くと何やら赤地に白文字の入った円盤らしきものが文字が一部分見えるようにして取り付けてあった。さながらスロットのようであった。
教卓からみた一番うしろの通常ならば鞄や体操服を入れるであろうスペースには、両手で抱えて運べる程度の大きさの壺があり、蓋をしていて中身は見えない。
戸棚のスロットと壺について考えていると、ふとひらめいて教室のほかの場所を探るとハンドルを見つけた。それをスロットについている円盤の中心に挿すとぴったりはまった。
それを回すととある文字が現れたので、芥川龍之介の隠された遺作だと気づいた。
恐ろしくなって壺を開けると、中には大量の粉とその小説の一節が記された紙が入っていた。
魔が差したのであろうか、あろうことかわたしはスロットでみた文字列が書かれている場所を探し当て、そこで紙を二つ折りにし、壺の中の粉を鼻から吸っていた。
取り返しのつかないことをしてしまったという後悔だけが襲う中、不安を人にぶつけるべくたまたま巡回していたであろう警官に全てを打ち明ける。