そんな夢見心地の中、半信半疑でその惑星の大地に降り立つと、そこは私の知っている地球と驚くほどに瓜二つだった。
瓜二つだからこそ、かつて私が住んでいた地球との差異がよく目立つ。今まで見たことのない文字体系の言語、奇妙な外観の建築物、何もかもが未知の世界。
だがそんな些細なことはもうどうでも良くなってきた。私はすぐさま携帯していた偵察用の飛行端末を飛ばして、辺り一面の情報をスキャンし解析を進める。
解析を進めれば進めるほど、私の記憶の中の地球が本物なのか、それとも今私が立っているこの星こそが本物の地球なのか、分からなくなってくる。
それから数日後、解析した情報をもとにすでに謎の言語の翻訳が可能になり、ここから近い街のありとあらゆる情報を手に入れていた。
私は決心した、これからこの世界で生きていくと。この世界こそが本当の地球で、私は何か悪い夢を見ていたのだ、そう言い聞かせ、あたかも遠い国からやってきた外国人観光者のように振る舞うことにした。
